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浦霞禅

 教授からクリスマスイブにお招きを受けた。たった一人の日本人のために、手製の寿司と手製のガリを用意してくれていた。ドイツのクリスマスイブと言えば、日本の正月と同じで、気の置けない家族が集まる、ゆったりとする特別な晩餐の時だ。米の炊き具合とすし飯の酢の混ぜ具合が今ひとつだったが、お世辞抜きで、ガリは寿司屋のものと遜色が無い、すばらしい味だった。
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 親になり、孫を連れて来た教授の子どもたちとも17年ぶりに再会し、当時のそれぞれの懐かしい話を交えながら、楽しい時を持つことができた。

 別れ際に日本からのお土産を置いて行ったのだが、驚くべき事に宮城県の吟醸酒、浦霞禅がクリスマスプレゼントとして用意されていた。流石は社会史(Sozialgeschichte)の教授だ。ドイツで浦霞禅に出会うとはついぞ思わなかった。

 それにしても、クリスマスが1月6日まで続く事を、あれほど24日の晩に大騒ぎする日本人のうち、どれだけが知っているのか疑問だ。無理も無い。日本のキリスト教徒の大半も知らないのだから。
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by k1200rs99 | 2009-12-25 06:26 | Germany
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